剣客商売

北大路欣也が秋山小兵衛のシリーズ第6弾。大治郎が高橋光臣、三冬が瀧本美織に代わった。これが良い。

大治郎は、最初のシリーズの加藤剛がベストキャストだと思うが、小兵衛が山形勲とゴツ過ぎた(原作者がモデルにした中村又五郎版は未見)。オープニングタイトル曲は素晴らしいぞ。

藤田まことは軽妙ではあっても小兵衛って感じじゃなかった(原作者が推挙した田村高廣で見たかった)し、大治郎の渡部篤郎は時代劇感ゼロだった。三冬の大路恵美は華奢過ぎた。途中で大治郎は山口馬木也に代わり、これは良かったんだが、三冬が寺島しのぶに代わったのはオバサン化が進み過ぎていただけなかった。それなら最初から松たか子にやらせりゃ良かったんだ。それなら結婚前も結婚後も違和感なく勤められただろうに。ただ、おはるの小林綾子は良かった。弥七の三浦浩一も良かったが、鬼平犯科帳の伊三次のイメージが強くてねぇ。あ、同じ鬼平組の梶芽衣子は意味不明やったな。いらんキャラやった。

小兵衛が北大路欣也になると、ちょっと立派過ぎて見えるし、おはるの貫地谷しほりはボーっとしすぎてるし暗いし、大治郎が斎藤工、三冬が杏などというチャラチャラしたキャスティングになって、見るに堪えなかった(ただし、弥七の山田純大はさすがの安定感)んだが、今回の配役は実に素晴らしい。高橋光臣は芝居も殺陣も安心して見ていられる(ちょっと芝居がフランクすぎる気はするが)。瀧本美織大路恵美路線だが、結婚後でも違和感なさそうだ(大路恵美は結婚後は演じていない)。今回は出番が少なかったが、次回は、もっと殺陣を増やして見せてほしい。時代劇はチャンバラが命なんだから。

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