宇宙大怪獣ドゴラ

1964年の東宝特撮作品、『宇宙大怪獣ドゴラ』。世界を股にかけている割にはショボイ宝石強盗団。ダイヤモンドが景気よく盗まれるってんで、警察は必死で捜査するが、実は、炭素をエネルギー源にしている宇宙怪獣ドゴラが真犯人でした、という名探偵コナンでも絶対見抜けない驚愕の真相が明らかになる。炭素を含んだ物質なんか、他にも腐るほどあるだろうに、わざわざダイヤだけを、しかも金庫破りしてまで盗む宇宙怪獣って何なんだという疑問をよそに、調子こいたドゴラは大暴れ。

怪獣の話と強盗団の話が上手にリンクしてないし、ラストの強盗団の最期は、いろんな意味で涙を誘う。て言うか、怪獣のやっつけ方として、あれはアリなのか。地上の被害が甚大なものになると思うんだが、そこらへんは気にせずやっちゃうわけか。全体として、いまいちパッとしない出来なんだが、ドゴラのイメージは良い。技術が追いついてないのが残念。

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