女必殺拳

志穂美悦子『女必殺拳』シリーズ第一弾。山口和彦監督の1974年作品。

香港の麻薬Gメン、宮内V3洋は、日本へ捜査に行ったきり行方不明。人手不足の香港警察は、宮内の妹で拳法の達人、悦ちゃん19歳に、宮内の捜索と捜査の引継ぎを依頼する。というわけで日本にやって来た悦ちゃんは、サニ千葉に助けられながら、甲賀幻妖斉率いる麻薬組織の秘密に迫る。手下のギルーク、鉄の爪たちが襲ってきても、ベルスターや変身忍者嵐と一緒になって大暴れ!(ギャバンがやられまくりの雑魚なのが哀しい)

これは傑作。日本が誇るアクション・スター、悦ちゃんの初主演映画。これ一本見るだけで、志穂美悦子がいかに優れた逸材だったかが分かる。ここから50年近く経ったが、彼女を超えるアクション女優を、我々はまだ見ていない。とにかく必見。悦ちゃんの蹴りは本当に美しい。悪の手下が登場する度に、いちいち流派と名前がテロップで出たりして外連味も抜群。なお、予告編は本編にないシーン満載なので、こっちもお見逃しなく。

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