1976年作品、『女必殺五段拳』。西陣の織物問屋の娘、志穂美悦子は空手の達人(なんや、その設定)。妹分のミッチー・ラブ(ジャッカー電撃隊のハートクイーン)の兄貴が麻薬密売組織に(自業自得で)ぶち殺され、復讐に失敗したミッチーも拉致されてブチ切れた悦ちゃんは、組織の隠れ蓑である映画撮影所に殴り込む!
というわけで、悦ちゃんの空手映画なわけだが、振袖を着て京都弁をしゃべる冒頭シーンがやたら可愛い以外は、話がタラタラしていて面白味がない。ラスト、撮影所で大暴れの悦ちゃんを助けに来た麻薬取締官の渡瀬恒彦が、悪党の日本刀を奪って、斬って斬って斬りまくる超絶違法捜査に大笑いしていると、あまりに唐突なエンディングに呆然唖然。まぁ、東映だよなぁ、って感じではあるが、いささか残念な出来ではある。