うしろから歩いてくる微笑

樋口有介『うしろから歩いてくる微笑』。いつもの樋口節を堪能。好みの世界にどっぷり浸かる。前作『少女の時間』のキャラが引き続き登場、完全な続編になっている(事件は全く別だけど)のにビックリ。レギュラーだった冴子がいなくなったから、世界をリセットしようとしているのかなぁと思ってたんだが、今回は担当編集者・直海が○○することにもなり、草平がなんと一度も○○しなかったりして、ひょっとしてシリーズを終わらせようとしているんじゃないかとすら疑ってしまう。作者も歳だから(70歳)、畳む準備を始めてもおかしくないが、ホントだったら寂しい話だなぁ。いつまでも読んでいたいシリーズなんだが。ただ、本作のタイトルのつけ方、変じゃないか?

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