焼跡の二十面相

三連休など、あっという間に過ぎてしまう。心身ともに休めたかというと、いささか心もとない。こんなに暑いと体力の消耗も激しく、やっとこさ生きてるって感じなのに、休息を得て来週からのための英気を養うなんざ夢のまた夢。台風10号で、水曜と木曜は帰宅できないかも知れないというのに、そのための体力なんて絶対無理。

辻真先『焼跡の二十面相』を楽しく読みはしたものの、こういうのってアリなのかなぁと、ちょっと引っかかる部分もある。パロディだかパスティーシュだか知らんが、所詮は二次創作でしょ。お祭り企画とか同人とか誌でやるんならともかく、堂々と新刊でございますッてな感じで発表するようなものなのかしら。二次創作の形を借りて、何か仕掛けがあるとかなら分からなくもないが、これはホントに、単なる二次創作だったぞ。ところどころに戦中と戦後でコロッと態度を変えた大人への不信が語られてはいるが、ほんの付け足し程度で、作品としては、そんなものなくても成立する。それって、どうなんだろうか。まぁ、楽しく読めればいいじゃんと言われれば、そのとおりなのだが。

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