ジャズは本棚に在り

行方均『ジャズは本棚に在り ジャズ書と名盤』。「食は王将に在り」みたいな書名だが、ジャズについて書かれた本を紹介するという企画。発想はいいと思うんだが、ズラリ並んだ本が、どれもこれも大して面白くなさそうというのは、どういうわけだ。紹介の仕方が下手だとも思えない(読んでて面白い文章でもないけどね)。もともと大した本がないんだろうなあ。それと、日本人の書いた本の少ないこと少ないこと。ジャズ評論家ってたくさんいると思うんだけど、本を出させてもらえるほどの人なんてほとんどおらず、本が出ていたとしても、ここに紹介されるほどのものはないということだな。何十年にもわたって毎度毎度同じアルバムだけ褒めて、テキトーに演者の生い立ちなんか書いてりゃオッケーみたいな仕事しかしてないんだから当然か。でも、それをバラしちゃったこの人、ある意味、自爆テロも同然だと思うのだが、大丈夫なのかね。

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