幻の名盤読本

オークションで、『スイングジャーナル 幻の名盤読本』を手に入れた。1974年刊行。私は5歳。というわけで、どんなアルバムが載っているのかと思って見てみたら、ブルーノートサド・ジョーンズなんてのが出てきたりして、あれ? って感じ。ズート・シムズのデュクレテ・トムソン盤とかリッチー・カミューカのモード盤なんてのは、当時、幻ではなかったのだろうか。しかし、それよりなにより、広告の方が面白い(て言うか、ほとんど広告ね、この本)。なにしろ43年も前の本なので、LPの宣伝なのだが、各社のラインナップが、今と全然変わらない。同じ品物を何回も何回も何回も何回も再発するだけなのね。これじゃ、幻の名盤は永遠に幻のままだなぁと、変なところに感心してしまった。