復刻版のらくろ漫画全集

復刻版のらくろ漫画全集10巻セットを手に入れた。こないだも書いたが、本棚探偵のせいで、箱入の本が欲しくなって、何がいいかと思案した挙句、のらくろを探してみようということにしたのだった。まぁ、他に箱入の本なんて思いつかなかっただけなんやけどね。私は飾るためじゃなくて、あくまで読むために本を買うので、何の本にするかはトテモ大事なことなのである。その点、のらくろなら歴史的名作だし、カラーできれいだし、申し分なし。この箱入の復刻版は、その昔、医者の待合室だか床屋だかで読んだ記憶がある(横山光輝の『水滸伝』は、間違いなく、床屋で読んだ)思い出の本でもある。「酒保」なんて言葉も、この漫画で覚えた。というわけで探し始めたが、当然新刊で出回っているはずはなく、古本のサイトやら何やらをうろうろしていたら、10巻セットで6,000円という値段でオークションに出ているのを発見。しかも、写真を見ると、異様にきれいな品物。迷わず入札、締切寸前に他所の誰かが入札してきたが、7,000で無事落札。送料込でも8,000円ちょっと。それが今日届いたのだが、なんてまぁ、きれいな本でしょう。大切に扱ってきはったんやなぁと嬉しくなった。本を大事に扱う人に悪い人はいない。だから、値段も、こんなに安かったんだろう。10冊全部が初版というわけではないけれど、そんなことは問題ではない。実に良い買い物ができた。このところ、しんどいことばっかりで疲れていたのだが、今日ばっかりはホクホク顔の私である。