今夜は赤い霊柩車!

いつもいつも同じことばっかり言ってなんなんだが、雨が降るとバスが遅れて困る。それもこれも普段バスに乗らないバカどもがたくさん乗ってくるからだ。バス停での並び方も分からない、バスに乗ってからも傍若無人な立ち方をして邪魔になる、傘の持ち方もまるでなっちゃいないバカどもだ。あんな奴らは強制収容所にでも入れてしまえばいいのだ。朝っぱらから腹が立つ。

腹が立つといえばボンクラ嘱託、今日も休みやがった。昨夜から子供が熱を出して、とか何とか言って。そりゃ小さい子供は何かって言やぁ熱を出すもんだが、毎度毎度連休になるように公休日と土日の合間に狙い澄まして熱を出す子供ってのは聞いたことがない。何しろ子供の看護のためだって言えば、普通の有給休暇とは別枠の休暇が取れるんだから実にお得だ。何この優遇っぷり。

昨日、マタハラを受けたってんで訴訟を起こしてる人たちの記者会見のニュースをやっていて、コメンテイターが「妊娠するっていうのは本来ハッピーなことなんだから、周りがフォローするのが当然で、マタハラなんて信じられない」などとぬかしていた。「妊娠するっていうのは本来ハッピーなこと」だなんて誰が決めたんだ? そりゃ、あんたにとっちゃハッピーか知れんが、他人には何の関係もないことだ。「周りがフォローするのが当然」っていう図々しく甘えた態度はどこから出てくるんだ?

記者会見でも、首を傾げるところがいくつかあった。一方の当事者だけの会見だし、前後の文脈も分からんし、軽々にものを言ってはいかんのかもしれんが、「妊娠を告げたら、突然社長から解雇予告通知書を渡された」というのは(契約書に「妊娠したら解雇」って条項がない限り)確かに論外だと思うが、「あなたの家庭環境なんて知らないし、自分で何とかしろと言われた」って、そりゃそのとおりだろう。仕事の対価として給料を払ってるんだから、それまでと同等の仕事ができなくなったら、冷遇されるのは当然だ。男は妊娠しないけれど、怪我したり病気したりで、同じような目に合うことはあるんだし、妊娠って理由だけで特別扱いしてもらえるなんて甘えた発想が、どこから出てくるのかサッパリわからない。仕事というのは、そんなに甘いもんじゃないんだよ。

勤め人が妊娠すりゃ、勤め先に迷惑がかかる。代わりに誰かが仕事を肩代わりすることになりゃ、自分のせいでもなんでもないことで負担を増やされた人には迷惑以外の何物でもない。その分手当を出すって言ったって、妊娠中の人に給料を一切出さないってわけにはいかないんだから、割は合わない。その人の分の仕事はしなくていいぞ、ってことになりゃ、勤め先の業績は悪化し、ひいては他の人たちの給料が下がって迷惑だ。それでも、みんな我慢してるんだ。仕方ないから、って。それを「周りがフォローするのが当然」だなんて、どの面下げて言えるんだろう。迷惑をかけられる方だって、普段ちゃんと仕事してる人が妊娠したなら、祝福するし、喜んで迷惑をかけられもするが、普段からろくに仕事もしやしない甘ったれたバカ女が妊娠しましたって言ったって、めでたいとも何とも思わんぞ。そういう点では、妊娠ってのはセクハラに似ている。この人にかけられる迷惑ならいいけど、この人のはイヤ、ってことで。マタハラだって騒ぐ前に、自分がセクハラしてないか、一度立ち止まって考えてみるべきだ。