不祥事

結城昌治『ひげのある男たち』読了。これは創元推理文庫版なのだが、カバーイラストが森英二郎なので、扶桑社文庫の昭和ミステリ秘宝みたいなのが気になる。事件の真相より、そっちの方が気になる。

さて、京都市役所では、先日の情報漏洩事件=情報セキュリティを所管する部署の課長補佐が、WinnyやShareで得た違法アプリやアダルトビデオ、そして市の内部資料(人事評価情報)を、自宅のFTPサーバーに保存。しかしサーバーにはアクセス制限をかけておらず、そのデータ類は全世界に公開されていたという恥ずかしいことこの上ない事件や、バリバリの詐欺事件(架空の事業で物品購入を名目に現金1100万円、更に別業者から1500万円をだまし取った詐欺と有印公文書偽造・同行使の容疑で逮捕)とで大賑わいなわけだが、前者が、ただただ恥ずかしいの一語に尽きる情けなさ、ネットでお祭りになってたのに、役所が動き出したのは20日も過ぎてからという、これまたお粗末。事件発覚後、役所のパソコンを立ち上げると「メールは全部記録してます」というメッセージが出るようになって、邪魔で邪魔で仕方ない。こういう対策しか思いつかんのか。

後者は、もうバリバリの刑事事件なので、内容については最早ドーデモイイのだが、今後、民間経験者の採用に当たっては、面接を厳しくしますという対策の情けなさ……。そんなもん、対策になるかい!て言うか、そもそも民間経験者に期待するという発想が分からない。民間でバリバリやってた奴が役所なんかに来るか?箸にも棒にもかからん奴が、役所の仕事を舐め腐ってくるのがほとんどだろうが。新卒採用より格段に厳しくやって当然。給料だって、新卒と同額にすべきだ。優遇しすぎやねん。もっと頭を使って仕事しろ。