WE ARE THE CHAMPIONS/QUEEN


飯城勇三著『エラリー・クイーン論』読了。やっとこさ読み終えたぞ。なにしろ中身が濃いから一気読みなんかできないのよ。元がファンクラブ会報用に書かれたもので,クイーンの全作品を読んでいないと理解できないところもあって,初心者へのウェルカム度としては低いけれど,まぁ,初心者は手を出さないだろうし,いいのかな,これはこれで。考えてみりゃクイーンって地味だもんねぇ。クリスティなんかに比べて読んでる人は少ないんだろうな。併せて『エラリー・クイーン パーフェクトガイド』(ぶんか社文庫)をゲットすることをオススメします。
あとがきに“中期作を中心とする「女王の治世」,後期作を中心とする「女王の没落」と続けるつもりで,そこでは「操り」「多重解決」「見立て」なんかが考察されるはずだった”とあるので,早く,そいつらを読ませてくれ!というのが,一ファンとしての願いである。
◆ミステリファンとしての願い(その2)早川書房は,絶版にしちゃったクイーン作品(文庫)を全部復刻してくれ。
◆ミステリファンとしての願い(その3)東京創元社は,文庫版乱歩全集のリリースを再開してくれ。