じっと手を見る

はいよ〜汁婆

◆昨日までの悩み(今後の身の振り方),実はまだ迷っています。と言うか,自分自身を納得させるのって,こんなに難しいものなのか。多分私の資質は,リーダーとして皆を引っ張ることが得意なんじゃなくて,孤独な参謀格の方が合ってる気がするんですね。もともと出世欲って無いし。ですから,まぁ,そういう選択の方が(鬱と付き合っていく上でも)正しいと思ってるんですが,給料下がっちゃうのが困りものです。月に16,000円減って大きいのか小さいのか……大きいよな,やっぱり。私はそんなに金を使わないけど,子どもにかかる費用ってのも馬鹿にならんしのぅ……。
◆精密検査の結果がきた。脂肪肝:要経過観察,腎結石:要経過観察,高コレステロール血症:加療の要あり。で,また医者に行かなきゃならん。でもなぁ,高コレステロール血症の治療って食事療法でしょ?私はもともと食が細いんだけど,この上規制がかかるのかぁ……。あぁ,食う楽しみまで奪われたら,私ゃホントに何を楽しみに生きていけばいいのか……
三津田信三『首無の如き祟るもの』読了。この人はホラーとミステリーを融合させた作品を書く人なんですが,以前に読んだ『厭魅の如き憑くもの』がホラー寄り(もともとホラー作家だから当然かも知れんが)で,しかも文章が読みにくくて閉口したので,あんまり期待して読まなかったんですけど,嬉しい誤算。今回はぐぐぐいっとミステリー寄り,文章の読みやすさも格段に違う。読んで損はなし。
◆『スピードマン』を見ました。スパイダーマンの産みの親であるスタン・リー製作総指揮によるアメコミヒーローアクション!っていうから期待して見たら,これがもう学生映画レベル。主人公(これがショーン・コネリーの息子でやんの)は放射能のせいでものすごく早く動けるようになるのだが,「目にも留まらぬ速さ」を映像で見せようってのが,そもそも無理なのか,安っぽい合成で,しかも全然速く見えない。おまけにヒーローは速く動けるだけで,腕力とかは普通のまま。なんじゃそりゃ!大体,これってひょっとしてテレビ用だったんじゃないの?なんかこうCMが入るタイミングって奴が分かるんですけど。見ても得はなし。
市川崑監督が亡くなりましたね。一連の金田一もの以外には,ほとんど見てないんですけど。見たのは『穴』『黒い十人の女』くらいなもので,『ビルマの竪琴』『私は二歳』『雪之丞変化』『東京オリンピック』……ここいらの有名作品も全然見てない。あ,『つる 鶴』は見たな……あれはちょっと何と言うか全然ダメでしたな。この監督の恐ろしく人工的な画面作りというのは,金田一シリーズのような作品にこそベストマッチだったんでしょう。偉大な才能が,またひとつ消えてしまった。御冥福をお祈りします。