払った札はナンマイダ?

コハナ

◆せっかくの日曜だというのにスーツ着て黒いネクタイ締めて数珠を片手に墓場へ行かなきゃならんとは,実に空しいことである。先週は復職後初めて,一週間毎日通勤を達成し,心身ともに疲れ果ててるのに,なんでこんな目にあわなきゃならんのか。いや,法事だったんですけど,そもそも出不精で儀礼式典の類のものが大嫌いな上に,宗教関係に金を出すなんぞ,私に言わせれば最大最悪の愚劣なふるまいである。墓という名の彫刻された石を磨いて,卒塔婆という名の落書きした木の板に水をかけて,やれ御先祖様がどうのこうのとアホらしいことこの上なし。「ちゃんと拝んどかな,御先祖様に悪い」なんてことを信心深いオヤジは言うのだが,拝まなかったくらいで子孫に仇なすような先祖なんて,こっちから願い下げだ。……と,心の中では怒りのマグマを煮えたぎらせてたのだが,「俺は行かん」というのも大人気ないので付き合ってやったのだ。貴重な休日を潰して。
◆その後は昼飯である。上七軒に移動して会席。会席料理なんて全然嬉しくないのである。量は大したもので,晩飯なんかいらんというほどのものだったが,美味いと思えるものが一つも出てこない。見栄を張って8000円の会席なんかより,王将で2000円分食う方がずっといい(ちなみに王将で2000円というのは,ちょっと食えた量ではないよ)。
◆帰宅して東野圭吾のエッセイ集『たぶん最後の御挨拶』を読む。もうエッセイは書かないんだって。少々残念。