走馬灯交差点

中途半端な時間に中途半端に出勤しなきゃならんせいで、せっかくの休日をマトモに使えない。こういうのが一番困る。世間様と違って、三連休なんて気の利いたものも味わえないんだから、せめて休日はしっかり休ませてほしいもんだ。 西澤保彦『走馬灯交差点』…

その謎を解いてはいけない

大滝瓶太『その謎を解いてはいけない』は、なんだかよく分からん話だった。第1話は、まだ普通に読めた。しかし、後に行くにつれ、よく分からなくなってきて、最終話に至っては、一体何が言いたいのかサッパリ分からん。事件現場にバラまかれた手掛かりから…

逆転正義

車による送迎と読書と、ほんのちょっと出勤で終わった。年末年始休み、普通は6日あるんだが、5日だけ(去年は4日、一昨年は3日だった)で終わった。やっぱりあっという間だったなぁ。休んだなぁ、と実感するためには、やっぱり1か月は必要ではなかろう…

馬鹿みたいな話!

やっと休みらしく一日ダラダラしていられる日がやって来た。明日一日で休みは終わるのだなぁ。やっぱりあっという間だ。 辻真先『馬鹿みたいな話! 昭和36年のミステリ』は、さほど語ることもない内容。被害者の最期の行動が不可解すぎる。犯人が浅はかすぎ…

或るアメリカ銃の謎

朝からゴミ出しだの買い出しだので大忙しの一日。昔から思うことだけれど、年末年始って、そんなに張り切らなきゃならんことかね。いまだに、この感覚が分からん。 柄刀一『或るアメリカ銃の謎』も面白かった。一冊目はやたらと地味な印象が強かったけれど、…

或るギリシア棺の謎

クソ親父の年賀状を作らなきゃならんので急遽休みを取った。作ってほしけりゃ、もっと早く頼むのが筋だろう。しかも、母を通じてで、自分からは頼まない。そのくせ注文は多い。最低だ。腹立たしくて仕方ない。 柄刀一『或るギリシア棺の謎』、これはなかなか…

或るエジプト十字架の謎

何の予備知識もなく読んだ柄刀一『或るエジプト十字架の謎』。これがちゃんと「或るローマ帽子の謎」から始まる連作だということも知らなかった。探偵役の名前に見覚えがあるんだが、以前に何を読んだのかサッパリ覚えていない。で、本作だが、面白くないわ…

5A73

詠坂雄二『5A73』、やっぱりこの人は肌に合わん。過去の日記を見たら、こいつの本は二度と読まんとまで書いてあった。それすら忘れてて、謎の文字と死、ってんで島田荘司の『火刑都市』みたいなのを期待した私がバカだった。これをミステリとして宣伝してる…

私雨邸の殺人に関する各人の視点

年内最後の土曜出勤。丸一日たっぷりと、なんならいつもより長時間ってのは、何の罰ゲームなんだろうか。 で、帰ってきてカセットテープのデジタル化作業を続ける。クランプ折れが2本あって、頑張って修繕。これで最後までうまく聞ければいいんだが(今、聞…

11文字の檻

鈴木瑞穂が亡くなった。と言っても最近の若い人は知らんだろうが、良い俳優さんだったんだよ。96歳ってことだから、年に不足はなかろうが、それでもやっぱり寂しいもんだ。 『11文字の檻 青崎有吾短編集成』は、ミステリばっかりじゃなかったけど面白かっ…

ゴリラ裁判の日

休みはしたものの、夜中からの雨が朝まで続いてて鬱陶しい。外出はやめて、家の中でごろごろして過ごす。 久々の読書である須藤古都離『ゴリラ裁判の日』は、面白く読むには読んだが、別にゴリラの生態を詳しく知りたいわけじゃなし、裁判の部分は随分と薄味…

改訂新版 真夜中のミステリー読本

土日連続出勤が終わった。ただ長時間拘束されるだけの厳しいお仕事。さすがに明日は休むぞ。休まなきゃ13連勤になっちまう(次の土曜も出勤なんでね)からな。それにしても酷使されてるよなぁ、俺。ホント可哀想。 藤原宰太郎、藤原遊子『改訂新版 真夜中の…

君のクイズ

小川哲『君のクイズ』をやっと読めた。昔みたいに本を買うなどという贅沢が出来なくなって、誠に申し訳ないが図書館で借りて読むということになると、人気作品、話題作はどうしても何か月も経ってから出ないと読めないのだ。というわけで、読んだのだが、思…

ローズマリーのあまき香り

エアコンを点けなくても一日過ごせた。ありがたい。コロナ後遺症に苦しんでいるので、今日明日はゆっくり養生しようと思う。鼻詰まりは随分マシになったけれど、喉の痛みと咳はまだ治らない。こんな体調のまま過ごすのは、さすがに嫌だ。 島田荘司『ローズマ…

自由研究には向かない殺人

コロナで休んでいるのだが、何もすることがない。朝、仕事の件で職場に電話した後、もはや何もすることがない。これがあと2日も続くのかと思うとゾッとする。 ホリー・ジャクソン『自由研究には向かない殺人』は、意外な分厚さにビックリしたけれど、それな…

バールの正しい使い方

高校野球のせいでニチアサがない。その穴は『帰ってくれタローマン』が埋めてくれたけどな。 青本雪平『バールの正しい使い方』も面白かった。もやもやしたものが残ってしまうのは、そういう作りだから仕方ない。全体の仕掛は、ちょっと強引じゃないのと思わ…

私たちはどこで間違えてしまったんだろう

休みの前夜に夜更かしできないのは寂しい。読書しちゃおうかとかビデオでも見ようかとか、そんなことより眠りたいって欲求が先に立つのは実に寂しい。で、休日になっても、特にすることもなく、電気代を気にしながらエアコンを点けて暮らすだけというのも実…

必殺シリーズ秘史 50年目の告白録

息子はクラブの遠征で数日留守、家内も一日留守で、実にのびのびできた休日だった。この解放感は何物にも代えがたい。 『必殺シリーズ秘史 50年目の告白録』は、当時のスタッフが思い出をしゃべってるだけの本。秘史でもなんでもない。山崎努のインタビュー…

お客さまのご要望は

水生大海『お客様のご要望は 設楽不動産営業日誌』は、ほのぼのした感じのお話ねぇと読んでいて、同級生の女の子の件なんかはイイねぇと思ってたら、ラストで主人公が思いっきり法に触れてたのは、どうかと思う。これはダメなんじゃないかなぁ。不穏なプロロ…

孤島の十人

グレッチェン・マクニール『孤島の十人』は、すいすい読めはしたものの、巻措く能わざるというわけではなくて、あんまり中身がないから早く読めるという作品。登場人物の見分けがあんまりつかないし、いくらなんでも(犯行が)無理なんじゃないの? と思える…

不知火判事の比類なき被告人質問

万葉の湯は11時チェックアウトなんだが、同じ京都市内だから、1時間もせずに帰宅できてしまう。旅行したって気にはならないし、なんだか微妙な気持ち。これで今夏のリゾートは終わった。それにしても、あの朝食バイキングのしょぼさはナントカならんもんな…

答えは市役所3階に

散髪行って医者行って買い物行ってと大活躍。録画しておいた『鬼平犯科帳』を見たら、岸井左馬之助が竜雷太に代わってた。酒井がテキサスだからゴリさんを連れてきたのか知らんが、江守徹とイメージ違いすぎだろ。 辻堂ゆめ『答えは市役所3階に』、これは良…

誰が死んでも同じこと

円居挽『誰が死んでも同じこと』、すいすい読めたのは軽いから。意外な動機をやりたかったのだろうけれど、それ以外がおざなりすぎて、ちょっとなぁ。そもそもの設定に無理がある気がするし、登場人物全員の行動原理が理解不能だったりで、じっくり腰を据え…

首切り島の一夜

歌野晶午『首切り島の一夜』、実にしょーもない一冊だった。歌野晶午は、どこへ行こうとしてるのか。何が狙いなのかサッパリ分からん。これを「面白い」と思う感覚が分からん。

監禁探偵

我孫子武丸『監禁探偵』、すいすい読めた。我孫子武丸の小説を読むのなんて、随分久しぶりだ。懐かしい。新本格の人たちの中では、一番期待していた人だった(『0の殺人』が好きだった)。まぁ、『殺戮にいたる病』以上の傑作は、もう書けないとは思うけれ…

消えた玩具屋

エドマンド・クリスピン『消えた玩具屋』、どうして翻訳モノって、ああもドーデモよさげな修飾語が多かったりして読みにくいんだろう。それが味ってことなのかもしれないけれど、必要な情報って、全体のうち3割くらいしかないんじゃないかと思ったりするほ…

三つのアリバイ 女子大生桜川東子の推理

今日も出勤。頑張るなぁ、俺。 鯨統一郎『三つのアリバイ 女子大生桜川東子の推理』はシリーズ最終作。第1作『九つの殺人メルヘン』以来読んでなかった(と思う、確か)が、意外と長いこと続いてたんだなぁ。本筋なんて全体の1割もないんじゃないかというく…

村でいちばんの首吊りの木

辻真先『村でいちばんの首吊りの木』、よくもまぁ、これを映画になんかしたもんだ。ものすごく短いのに、2時間に引き延ばすのは大変だったろうに。ぶっちゃけ大した話ではない。真相なんて、見抜けない奴がいるのかって程度の話でしかない。首吊りの木が成…

名探偵のままでいて

梅雨らしく雨がよく降った。どうにも鬱々として楽しまぬ今日この頃にふさわしい天気。 小西マサテル『名探偵のままでいて』は良かった。主人公に、ここまで過酷な過去を背負わせなくてもいいのに、とか思いもしたけれど、なかなかに楽しませてもらった。ただ…

未曾有の出来事

古畑任三郎の新作「一瞬の過ち」が読める『三谷幸喜のありふれた生活 (17) 未曾有の出来事』ではあるが、ぶっちゃけ、それほどのものでもない。まぁ、私はテレビシリーズでも「動く死体」がベスト、次が「死者からの伝言」、後は大したことないなんて思って…